米国の自動車業界、オバマ政権による「直接支援」での救済に期待

米国の自動車業界、オバマ政権による「直接支援」での救済に期待

　アメリカ・ビッグスリーの関係者は「自動車業界全体にとってもオバマ氏の方が望ま
　しい」と本音を漏らす。ブッシュ政権の流れをくむマケイン氏よりも、過剰
　なリストラなど大きな痛みを伴わずに業界を救済してくれると期待する。

　一方、日本の自動車メーカー関係者の心境は複雑。「労組(UAW)を支持層に
　抱えるオバマ氏による日本への風当たりが強まるのではないか」、「社会的
　な反響が大きい為、(米国自動車メーカーの)破綻は回避してもらいたいが、
　オバマ氏だと何をするか分からないという不安がある」との声もあるという。

　大統領選中のオバマ氏の演説には、「北米自由貿易協定(NAFTA)は見直す」
　「日本や韓国にハイブリッド車は作らせない。これからは米国で作る」など
　保護貿易主義が色濃く映し出されていた。「公平な競争環境だけは担保して
　ほしい」(トヨタ幹部)、「民主党は政府介入による金融安定化に積極的」
　(いすゞの細井行社長)と懸念の声が相次いでいる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008110500706
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000087-san-ind
激安戦争　舞台裏